間質性肺異常(ILA)

ILAとは、間質性肺疾患(ILD)とまでは診断できないが、CTで異常陰影を認めることです。
この異常陰影はすりガラス影や網状影、牽引性気管支拡張、蜂巣肺、容積減少が含まれます。

背側の胸膜直下にある微細なすりガラス影は重力効果の影響なのかILAなのか判断が困難であり、腹臥位でのCTを撮影して判断します。腹臥位でも消失がなければ重力効果は否定します。

この異常陰影は肺を6つの領域に分けて、その1つの肺野の中で5%以上を占める必要があります。この6つの領域は大動脈弓下縁と右下肺静脈を目安に上・中・下、それと左右で合計6つですが、そこまで厳密に見なくても良いのかなと思います。

ILAのうち年間10%がILDに進行するとされています。
咳嗽や労作時の息切れがある場合はILAではなくILDと判断します。
ILAはあくまで症状なし、肺機能異常なしが原則です。
また、ILAは単独で肺癌発症のリスク因子とされています。

ILAを認めた場合は喫煙歴や間質性肺炎の家族歴、吸入暴露歴、膠原病などのリスクを評価し定期的にフォローしていきます。肺疾患のリスクがあまりなければ2-3年に1度のCTフォローでよさそうです。


参考文献
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, Volume 211, Issue 7, July 2025, Pages 1132–1155

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