β遮断薬は交感神経を抑制する薬剤で、心筋β1受容体を阻害することで心拍数や心収縮力を低下させる作用を持ちます。
主なβ遮断薬
ビソプロロール(メインテート®);αβ遮断作用
アテノロール(テノーミン®)
カルベジロール(アーチスト®);β1選択性が高く喘息やCOPDに使用可能。
プロプラノロール(インデラル®)

医学で最近勉強していることをアウトプット
β遮断薬は交感神経を抑制する薬剤で、心筋β1受容体を阻害することで心拍数や心収縮力を低下させる作用を持ちます。
主なβ遮断薬
ビソプロロール(メインテート®);αβ遮断作用
アテノロール(テノーミン®)
カルベジロール(アーチスト®);β1選択性が高く喘息やCOPDに使用可能。
プロプラノロール(インデラル®)
A;Alcohol アルコール
I;Insulin インスリン(低血糖、高血糖)
U;Uremia 尿毒症
E;Encephalopathy 高血圧性脳症、肝性脳症
Endocrinopathy 内分泌疾患(副腎や甲状腺疾患など)
Electrolytes 電解質異常
O;Overdose 薬物
Decreased O2 低酸素血症、CO中毒
T;Trauma 外傷
Temperature 低体温、高体温
I;Infection 感染症
P;Psychogenic 精神疾患
Porphiria ポルフィリア
S;Seizure,Storoke SAH,Shock てんかん、脳卒中、くも膜下出血、ショック
ACNESは腹壁痛を来す疾患で、腹痛があるのに画像検査で原因が指摘できない場合に疑います。
前皮神経は肋間神経から分岐し腹直筋を貫くように走行します(体の後ろから前の方)が、この神経の周囲にある脂肪が何らかの原因で圧迫されると疼痛が生じます。疼痛部位に触覚や温痛覚の低下を認め、皮膚をつまみ上げると疼痛が増強します。疼痛が比較的限局しており、カーネット徴候が陽性であれば疑います。リドカインの局所注射で改善するならより可能性が高いです。
カーネット徴候の手順は、
①仰臥位で膝を曲げてもらう。
②腕を胸部の前で組んでもらう。
③医師が疼痛部位を圧迫しておき、患者に腹筋に力を入れて頭部を挙上してもらう。
⇒疼痛が増強あるいは変わらない場合はカーネット徴候陽性
といった流れです、体力測定の時にやった腹筋のイメージです。
ACNESの原因はよくわかっておらず、腹部手術や体重変化、運動などがあります。
肋間神経から分岐する外側皮枝が障害される場合は側皮神経絞扼症候群(LACNES)、後枝が障害される場合は後皮神経絞扼症候群(POCNES)と呼ばれます。
参考文献
大塚勇輝,他.医学のあゆみ Vol.285 N0 12 2023;1084-1089.
★A型肝炎
IgM型HAV抗体;発症後1週間以内~6カ月まで陽性となるため肝炎急性期診断に用いる。
IgG型HAV抗体;既感染やワクチン接種による免疫を示す。
HAV-RNA;発症後2週間以内に陽性となる。採血や糞便から採取でき急性期診断に用いる。
★B型肝炎
HBs抗原;現在のHBV感染を示す。
HBs抗体;既感染かワクチン接種による免疫を示す。
HBc抗体;既感染を示す。
IgM型HBc抗体;感染初期に陽性、数か月で陰性になる
HBe抗原・HBe抗体;HBVの病期評価に用いる。
HBV-DNA;体内のウイルス量で20IU/mLを超えると治療適応。
★C型肝炎
HCV抗体;既感染を示す。
HCV-RNA定量;現感染を示す。
★D型肝炎
B型肝炎と重複感染するためB型肝炎マーカーの評価も必要。
HDV-RNA;現感染を示す。
★E型肝炎
IgA型HEV抗体;現感染を示す。
IgM型HEV抗体;現感染を示す。
IgG型HEV抗体;回復期か既感染を示す。
HEV-RNA;現感染を示す。血液か糞便で検査できる。
参考文献
須田剛生,他.医学の歩み Vol292 No 3 2025.234-236.
★降圧目標
診察室血圧130/80mmHg未満
家庭血圧125/75mmHg未満
★生活習慣の改善目標
ナトリウム制限;食塩6g/日未満
カリウム(野菜、果物、乳製品など)、の積極的摂取、カルシウム・マグネシウム・食物繊維・不飽和脂肪酸の接種
適正体重の維持;BMI25未満
運動療法;経~中等度の強度の有酸素運動を毎日30分以上、低強度のレジスタンス運動
節酒;エタノール換算で男性20-30mL以下、女性10-20mL以下に制限
禁煙
その他;寒冷曝露の回避、適切な睡眠時間の確保、便秘の回避、ストレスの管理
★降圧薬の併用STEPにおけるグループ分類
グループG1a;長時間作用型ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬
グループG1b;少量のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬
グループG2;ARNI、MR拮抗薬
グループG3;α遮断薬、ヒドララジン、中枢性交感神経抑制薬
★主要降圧薬の積極適応と禁忌
①長時間作用型ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬
積極適応;脳血管障害、左室肥大、狭心症
禁忌;なし
重要な注意の下で使用可能な病態;なし
②ARB/ACE阻害薬
積極適応;脳血管障害、左室肥大、心筋梗塞後、HFrEF、タンパク尿/微量アルブミン尿を呈するCKD
禁忌;妊娠、ACE阻害薬のみ血管浮腫や特殊な膜を用いるアフェレーシスあるいは透析
重要な注意の下で使用可能な病態;腎動脈狭窄症、高カリウム血症
③サイアザイド系利尿薬
積極適応;脳血管障害、体液貯留
禁忌;ナトリウム・カリウムが明らかに減少している病態
重要な注意の下で使用可能な病態;痛風、耐糖能異常、妊娠
④β遮断薬
積極適応;狭心症、心筋梗塞後、HFrEF、大動脈解離、胸部大動脈瘤
禁忌;喘息(β1非選択性及びα・β遮断薬)、高度徐脈、未治療褐色細胞腫/パラガングリオーマ
重要な注意の下で使用可能な病態;喘息(β1選択性)、COPD(β1選択性)、耐糖能異常
★尿中ナトリウム/カリウム比
尿中Na/Kは2未満が指摘目標
参考文献
日本高血圧学会高血圧管理・治療ガイドライン委員会編.高血圧管理・治療ガイドライン2025.ライフサイエンス.
エラストグラフィーとは組織の固さを評価する技術のことです。
MRIを用いるMRエラストグラフィー
超音波を用いる超音波エラストグラフィー
があります。
肝臓の線維化を肝生検なしに評価する際にMRエラストグラフィーを用いることがあります。
これは体表面に振動を発生させるパッドを張って、肝臓を揺らします。その振動をMRIで評価して肝臓の固さを測定します。この固さと肝線維化が相関するため、線維化の指標に用いられます。
以前はγGTPでしたが、近年ではγ-GTあるいはGGTと用いるようになりました。
普段の血液検査でもよく検査される項目ですが、上昇を認めたときの鑑別疾患に関して記載します。
上昇する原因は下記です。
胆道系疾患(総胆管結石、原発性硬化性胆管炎、原発性胆汁性胆管炎、胆管癌)
肝癌
MASLD
アルコール(酵素誘導のため)
薬剤性
脂肪性肝疾患
ウイルス性肝炎
プロトロンビン時間(PT)は肝細胞の合成能を表しています。
肝臓は血液凝固因子の第Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ因子を産生しますが、このうち第Ⅶ因子は半減期が3時間程度と短いため、第7因子の活性低下でPTは延長します。
PTは使用する試薬によって測定値が異なるため、そのばらつきを少なくしたものがPT-INRです。
実際の臨床では肝疾患で用いることが多いです。
急性肝不全ではPTが40%以下あるいはPT-INR1.5以上を基準としています。
acute-on-chronic liver failure(ACLF)でも同様の数値を基準としています。
★PT延長の原因
低栄養
DOACやワルファリン内服
ビタミンK欠乏
肝障害
DIC
★ちなみによく一緒に用いられるAPTTの延長の原因
血友病A・B
von Willebrand病
第Ⅷ、Ⅸ、ⅩⅠ因子欠乏
ヘパリン投与
参考文献
MEDIC MEDIA.病気が見えるVol5 血液第3版.
中山伸郎.;医師薬出版株式会社医学のあゆみ Vol.292 N0.3 2025;223-227.
腎デナベーション(RDN)は高血圧に行うデバイス治療です。
2026年3月から保険適応となっています。
これはカテーテルを用いて腎動脈内腔から遠心性腎交感神経と求心性腎知覚神経を超音波を用いて焼灼してしまうという治療です。
遠心性腎交感神経の焼灼によりレニン分泌は抑制され、求心性腎知覚神経の焼灼により圧受容器の感度を改善し降圧作用が発揮されます。
治療抵抗性の高血圧に対する新しい選択肢です。
参考文献
日本高血圧学会高血圧管理・治療ガイドライン作成委員会編.高血圧管理・治療ガイドライン2025.ライフサイエンス;2025.
LVEF50%以上の心不全のことです。
診断は難しく、BNPはHFrEFと比較すると低値となります。BNPは左室拡張末期壁応力の増大を反映しておりますが、HFpEFは左室拡大ではなく左室肥大を呈しやすいためです。
H2FPEFスコア(Circulation.2018;138:861-870)が診断にも有用です。これは欧米で提案されたスコアですが、日本でも有用とされております。
BMI>30kg/m2で2点
2剤以上の降圧薬の使用で1点
心房細動(発作性でも持続性でも)で3点
エコーでの推定肺動脈圧>35mmHgで1点
60歳を超えてれば1点
エコーでE/e`が9を超えれば1点
合計6点以上でHFpEFの可能性は高いと判断します。
右心機能への注目も重要で心エコーでTAPSE/PASPをみることにより心不全症状や運動耐用能、死亡や再入院といったイベントのリスクも評価できます。0.36(あるいは0.48)未満で予後不良と判断します。
HFpEFの治療は現在はSGLT2阻害薬のみが有効性を示しており、心血管死や入院イベント抑制の効果が期待できます。
参考文献
TM Gorter et al.Eur Heart J Cardiovasc Imaging 2018;19(4).
Bosch L et al.Eur J Heart Fail 2017;19(12).