HFpEF

LVEF50%以上の心不全のことです。
診断は難しく、BNPはHFrEFと比較すると低値となります。BNPは左室拡張末期壁応力の増大を反映しておりますが、HFpEFは左室拡大ではなく左室肥大を呈しやすいためです。
H2FPEFスコア(Circulation.2018;138:861-870)が診断にも有用です。これは欧米で提案されたスコアですが、日本でも有用とされております。

BMI>30kg/m2で2点
2剤以上の降圧薬の使用で1点
心房細動(発作性でも持続性でも)で3点
エコーでの推定肺動脈圧>35mmHgで1点
60歳を超えてれば1点
エコーでE/e`が9を超えれば1点

合計6点以上でHFpEFの可能性は高いと判断します。

右心機能への注目も重要で心エコーでTAPSE/PASPをみることにより心不全症状や運動耐用能、死亡や再入院といったイベントのリスクも評価できます。0.36(あるいは0.48)未満で予後不良と判断します。

HFpEFの治療は現在はSGLT2阻害薬のみが有効性を示しており、心血管死や入院イベント抑制の効果が期待できます。

参考文献
TM Gorter et al.Eur Heart J Cardiovasc Imaging 2018;19(4).
Bosch L et al.Eur J Heart Fail 2017;19(12).

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です