PFASはある花粉抗原に感作されると、交差抗原性のある他の植物性食物を摂取したときにアレルギー症状が出現する症候群です。アレルギーの症状としては口腔咽頭症状が多いですが、アナフィラキシーをきたすこともあります。
症状は口腔内の掻痒や刺激感、鼻症状、耳症状、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状などがでますが、口腔内の症状のみであることが多いとされています。
診断は花粉の特異的IgE抗体測定と、食物に対する特異的IgE抗体や皮膚プリックテスト、負荷試験、プリック-プリックテスト(抗原抽出液ではなく、生の食材を使用するプリックテスト)です。
治療は症状が軽ければ不要ですが、症状が強い場合はヒスタミンH₁受容体拮抗薬を投与します。
PFASに関与する花粉と食物は下記です(一般社団法人日本アレルギー学会.アレルギー総合ガイドライン2022,協和企画)
| 花粉 | プロテインファミリー | 食物 | ||
| カバノキ科 | ハンノキ属 | ハンノキ オオバヤ シャブシ | Betv1ホモログ (PR-10) プロフィリン | バラ科 マメ科 マタタビ科 カバノキ科 |
| カバノキ属 | シラカンバ | |||
| ヒノキ科 | スギ属 | スギ | Polygalacturonase | ナス科 |
| イネ科 | アワガエリ属 カモガヤ属 | オオアワガ エリ カモガヤ | プロフィリン | ウリ科 ナス科 マタタビ科 ミカン科 マメ科 |
| キク科 | ブタクサ属 | ブタクサ | プロフィリン | ウリ科 バショウ科 |
| ヨモギ属 | ヨモギ | プロフィリン | セリ科 ウルシ科 | |
| バラ科(リンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、アンズ、アーモンド) マメ科(ピーナッツ。カバノキ科は大豆と緑豆もやしもある) マタタビ科(キウイフルーツ) カバノキ科(ヘーゼルナッツ) ナス科(トマト) ウリ科(メロン、スイカ、ブタクサの場合はズッキーニやキュウリもある) ミカン科(オレンジ) バショウ科(バナナ) セリ科(セロリ、ニンジン、スパイス類) ウルシ科(マンゴー) | ||||
PFASに関与するアレルゲンは感染特異的蛋白PR-10とプロフィリンが主なものです。
ただし保険収載されている検査は限られているので注意が必要です(大豆PR-10のGlim4IgE抗体のみ)。
