不眠とは、睡眠をとる機会があるのに入眠困難や睡眠維持の障害があり、日中に眠気や疲労感などの機能障害があることを言います。
持続期間が3か月未満の急性不眠と3か月以上の慢性不眠に分類され、急性不眠では薬物療法、慢性不眠では認知行動療法が第一選択となります。
慢性不眠には眠ろうとすると眠れなくなる精神性理性不眠、家族からの報告では寝ているのに本人が寝ていないと強く訴える逆説性不眠症などがあります。
不眠は入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒のいずれかあるいは複数合併しているかを考えます。
入眠困難はむずむず脚症候群、中途覚醒は夜間頻尿や閉塞性睡眠時無呼吸、早朝覚醒は鬱病や飲酒を考えます。アルコール依存症では断酒後も1年以上睡眠以上が持続することもあるようです。精神疾患の初期症状という可能性も考慮が必要です。
薬剤でも不眠をきたすことがあり、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン薬、ステロイド、テオフィリン、β遮断薬などが様々な薬が原因となり得ます。
慢性不眠の治療は睡眠日誌をつけ、睡眠衛生の指導、体内時計の調整(朝食摂取、朝の光を浴びる)、昼寝の禁止、臥床時間制限(6-8時間)などを行ったうえで改善が乏しければ睡眠薬を使用します。
