プロトロンビン時間

プロトロンビン時間(PT)は肝細胞の合成能を表しています。
肝臓は血液凝固因子の第Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ因子を産生しますが、このうち第Ⅶ因子は半減期が3時間程度と短いため、第7因子の活性低下でPTは延長します。
PTは使用する試薬によって測定値が異なるため、そのばらつきを少なくしたものがPT-INRです。

実際の臨床では肝疾患で用いることが多いです。
急性肝不全ではPTが40%以下あるいはPT-INR1.5以上を基準としています。
acute-on-chronic liver failure(ACLF)でも同様の数値を基準としています。

★PT延長の原因
低栄養
DOACやワルファリン内服
ビタミンK欠乏
肝障害
DIC

★ちなみによく一緒に用いられるAPTTの延長の原因
血友病A・B
von Willebrand病
第Ⅷ、Ⅸ、ⅩⅠ因子欠乏
ヘパリン投与

参考文献
MEDIC MEDIA.病気が見えるVol5 血液第3版.
中山伸郎.;医師薬出版株式会社医学のあゆみ Vol.292 N0.3 2025;223-227.

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